金城学院大学人間科学部 北折充隆 教授
「例えば虚偽の加工映像のベースにされて、それが広がったり、何よりも個人の携帯の中に保存されてしまっているため永久に消えない、プライバシーが侵害される、事件を起こせばいつまでも、高解像度の写真・映像つきで、後ろ指をさされ続けるようになる可能性は否定できません」
また、撮影中は視野が狭くなったり、それによる逃げ遅れや二次災害が発生する危険性も考えられます。
自治体の消防防災担当者は、災害現場で撮影を行うことのリスクについて、次のように話します。
鳥取県消防防災課の担当者
「災害現場では自分が想像した以上のことが起きることもあります。自治体からの情報や、現場に警察や消防などがいればその指示に従うなどして、自分の身の安全は個人で確保していただきたいと思います」

北折教授も、撮影時には周りの状況に十分に注意する必要があると警鐘を鳴らします。
金城学院大学人間科学部 北折充隆 教授
「周囲をよく見回して、自分の行為がどういう影響を及ぼしているかっていうことを常に考えながら、撮影をするということがとても重要だと思います。
30年ほど前に雲仙普賢岳でそういう事件が起きてるわけですよね。マスコミの人たちが逃げ遅れて亡くなった、そういう事例も風化させてはいけないんじゃないかなと個人的には思っております」
まずは周囲を見回し、冷静になることが大切。二次災害のリスクを避け、それぞれの安全は自身で確保する必要があります。