捜査対象はどこまで広がるのか?

ホラン千秋キャスター:
安倍派の中でどこまで広がっていきそうなんでしょうか?

TBS報道局 後藤俊広 政治部長:
強制捜査の対象になった2人の議員はある程度想定内ですが、今、最大の関心が「捜査対象がどこまで広がるか」です。

やはり1つ基準となるのは金額になるんだと思います。
その金額が4000万円、5000万円クラスなのか、あるいは1000万円超なのか、どのぐらいまで検察の捜査が及ぶのかが政界の一番大きな関心事になっていると言っていいと思います。

井上貴博キャスター:
数千万円の不記載を会計責任者の独断でやっていたとは考えにくいので、トカゲの尻尾切りで終わって欲しくないと願うばかりです。

岸田総理は「信頼回復に努める」という同じ言葉だけが上滑りして、もう総理の言葉が響かなくなっている気がするんですけど、法律を変える気はないんですかね。

後藤部長:
やりたいという意欲は岸田総理の中にはあるんですけれども、やはり問われるのはリーダーシップです。自民党総裁としてガバナンスを持って世論が納得する法改正やルール作りができるかというハードルが非常に高いと見ています。

ホランキャスター:
今回の疑惑はそもそも記載しているものを記載していなかったということですので、今ある法の枠組みで適用できる部分もあるのかなと思うんですが、足りないんですか?

後藤部長:
パーティー券に関して言えば“20万円”が1つの限度になっていますけれども、それをどれぐらいまで引き下げるのか、あるいは罰則の強化、あとは今回の論点となっている共謀というような構成要件をどこまで法律で規制していくのか、あるいは銀行口座を必ず使わなければいけないなど、よりお金の流れの透明性を確保することとか、いくつも課題があると思うんですよね。