盛り上がる福井・小浜市と対照的な京都府民
小浜駅前にある駅通り商店街。創業から150年続く呉服店を切り盛りする4代目の岸野光恭さんは、この商店街の理事長も務めています。

小浜・京都ルートに決まった2016年、当時の地元のようすを「やったという感じ。昔から国会の閣議で決まっていた。それがずーっと延び延びになっていたので地元はすごく大盛り上がりだった」と振り返ります。2046年の完成を目指す小浜・京都ルート。建設費およそ2兆1000億円は税金でまかなわれます。

小浜市内で期待感が高まる一方、京都府民は…
「米原と敦賀がつながっていても京都は何の関係もない。環境問題に配慮するのであれば話は変わってくるけど」
「(2兆円は)厳しいですよね、このご時世」
「20年後となると私も年なので…使うことはないかもしれないですね」
「多かれ少なかれ色んな諸問題が出てきている。それをどう解決していくかという答えがなかなか見つからないのが現状かなと」

京都府民が口にする「色々な諸問題」。これこそが、未だに敦賀以西の区間が着工できない背景にあります。