専門家ら参加の検討委「ほぼ全面的にやり直す必要ある」

和歌山県提供

さらに、12月20日に行われた第三回会議では、鋼材約700本の大半で本来設置するべきところからずれているなどしたことが県の報告で分かったということです。そのため検討委では、内壁だけではなく、ほぼ全面的にやり直す必要があると判断したということです。

県は工事を請け負った業者と協議し、費用は負担させる方針としています。

県は「業者が適切な対応を怠り、厚さが不足するような粗雑な工事を行った」と指摘し、2業者に対し、6か月の入札参加資格停止の措置をとっていました。

現場は、串本町と那智勝浦町の町境をつなぐ県道のトンネルで長さ711m。地震などの災害時には、海沿いの国道42号の迂回道路として、重要な意味合いを持つ県道として、整備中で、トンネルは今年12月に供用予定でした。