今シーズン最強寒波の影響で、日本海側を中心に大雪となっています。

記録的寒波 今回の特徴は「ベタっとした重い雪」「海面水温が高い」

上村彩子キャスター:
各地で雪が降り続いていますが、この24時間にどれだけ雪が降ったのかを見てみます。

<24時間降雪量(22日午後3時時点)>
1 北海道・岩見沢 73cm(観測史上1位)
2 北海道・新篠津 61cm
3 新潟・能生   58cm
4 石川・輪島   53cm
5 新潟・下関   51cm

21日正午からの雲の動きを見てみると、日本海側にはびっしり筋状の雲があります。

森田正光 気象予報士:
大陸から雪雲までの間のことを「離岸距離」と言いますけれども、この離岸距離がずっと縮まったままなんです。つまり、強い雪が降り続いているということです。
今回の雪の特徴はベタッとした重い雪なんです。だから交通障害が起こりやすいと思います。

もう一つの特徴は、日本海の水温が平年に比べて3℃ぐらい高いんです。水温が高いと上空に例年と同じ寒気があったとしても、その対流の差が大きくなるので、より雪の量が多くなるという特徴があります。

上村キャスター:
今年は暖冬ですが、なぜこんなに大雪になっているのかというと、海面水温が一つの原因になっているそうです。

21日の海面水温は15℃前後。平年とどれぐらい違うかといいますと、高いところでは例年より3℃ぐらい高いということです。

では、海面が高いとどうなるのかというと、水蒸気が例年よりも多くなり、雲が発達しやすくなります。そして、その雲が発達したところに強い寒気が入ると、大雪になるということです。

森田気象予報士:
本来なら1月に今回のような寒気だったら大したことないんですけれども、今回は日本海の海水温が高く、海面水温と強い寒気との温度差で、より大雪になっていると理解すればわかりやすいと思います。