■“殺害の意図を強く思わせる形状” 手製の銃から分かることは?

犯行に使われた手製とみられる銃。全体が黒いテープのようなものでぐるぐる巻きにされています。また、銃口には、2本のパイプのようなものが土台に固定されているのがわかります。専門家は・・・

銃器評論家 津田哲也氏
「鉄パイプを2本並べたような感じに見える。1連の鉄パイプ銃は過去に押収例がけっこうある。2連の鉄パイプ(銃)は見たことがない。1発だと外したら終わり、そのために予備で2連発にしたと思う」

殺害の意図を強く思わせる形状だといいます。さらに、銃だけでなく「弾」も自作の可能性があるといいます。

銃器評論家 津田氏
「本物の実包(弾丸)だったら、無煙火薬が使われているので、煙はそれほどあがらない。大量の煙が出たということは、花火で使われるような黒色火薬が使われた可能性が高い。銃の密造より弾を作ることの方が難しい」

犯行の瞬間を捉えた映像では、弾丸らしきものが身体を貫通したような様子も確認できます。瞬間の映像を、元警視総監の池田克彦さんに見てもらうと・・・

元警視総監 池田克彦さん
「安倍元総理を突き抜けた銃の弾の可能性はある。殺意は当然強いものがあったんじゃないでしょうか。殺傷能力については鑑定してみないと何とも言えないが、体を貫通したとすれば、相当な威力だったと考えておかしくない」

記者
「一般の人でも作れるものなのか?」

元警視総監 池田克彦さん
「ある程度技術があれば可能ではないか」