河井夫妻の大規模買収事件をめぐる被買収側の裁判で、広島高裁は20日、1審の有罪判決を不服として控訴していた広島市議の石橋竜史被告の訴えを退けました。

判決によりますと、広島市市議会議員の石橋竜史被告は4年前の参議院選挙をめぐり、河井克行元法務大臣から現金30万円を受取りました。

1審の広島地裁は石橋市議に罰金25万円などの有罪判決を言い渡しましたが、
石橋市議は「買収の認識はなかった」とし控訴していました。

20日の判決で広島高裁の森浩史裁判長は「石橋市議は河井元法務大臣から直接連絡があるときは、選挙協力を求めるときのみと認識していた」と指摘。受け取った現金についても収支報告書に記載していなかったことなどから、「買収の認識があったと認定した判断に誤りはない」と控訴を棄却しました。

判決後、石橋市議が報道陣の取材に応じました。

広島市議 石橋竜史議員
「私は絶対に買収に手を染めておりませんし、最後の最後まで身の潔白を証明していきたいと強く感じている」

石橋市議は上告する方針だということです。