「証拠隠滅は一時的に痛手でもむしろ…」

若狭さん:
確かに証拠物の隠滅が捜索前に行われることはある。ですから、今回も当然、そのことを視野に置きながら、データでやり取りしていたものはきちんと復元をして、むしろそれが大きな証拠になるということもあります。

一方で、証拠隠滅していることを、誰かから供述として得られた場合、なぜ証拠隠滅をしたのか?ということで、むしろ逆に、捜査側は大きな状況証拠的なものを握る。

やっぱり、心にやましいことがあるから証拠隠滅したんでしょう?という追及が、今度はできてくる。

証拠隠滅というのは、特捜部にとって一時的には非常に痛手ですが、それをきちんと解明したり、固めていくと、「証拠改ざん」というのは、むしろ事件を大きく、強く、立証していく一助になるということが、ままあります。

厚切りジェイソンさん:
何か違法なことがあったのであれば、それをなぜこんなに長い間、ずっと続けられたのかという原因(究明)と、もう再発できないように、新しい法律・新しい監査・新しいチェックをどう入れるのかを考えないといけないと思いますね。

小笠原亘キャスター:
最終的には、裏金問題は「誰が指示したのか」ということになっていく。やはり事務総長が今回の裏金問題の責任を負うということになってくるだろうということで、若狭さんは「議員の立件はハードルが高いが、歴代事務総長4人のうち1人は禁固刑で起訴まで持ち込みたいはず」とみています。