支持率10%台も…正念場の岸田内閣

藤森キャスター:
こうした中、週末に行われた大手新聞各紙の世論調査を見ると、それぞれ岸田内閣の支持率は内閣発足以来の最低水準となっています。

<内閣支持率 世論調査>
 ▼毎日新聞:16%
 ▼共同通信:22.3%
 ▼朝日新聞:23%
 ▼読売新聞:25%
 ▼日経新聞:26%

この数字に岸田内閣は持ちこたえることができるのでしょうか。

<2024年 主なスケジュール>
 1月:通常国会召集
 3月:来年度予算成立?
 4月:衆参補欠選挙
 9月:自民党総裁 任期切れ

星浩さん:
歴代の政権の終わり方を見ていますが、それぞれにパターンがあるんですね。

岸田さんの場合、このスキャンダルを抱えてどうなっていくのか。
元々減税が失敗して以来、政権の求心力が落ちているところにこの事件なので、かなりダメージが大きいわけです。

このままいくと通常国会がもたない可能性もゼロではないですけど、それを乗り切ったとしても1月から3月までは政府は提出した予算をそのまま説明しなければなりません。新しい追加対策は打ち出せませんから、そこでは野党の攻撃にさらされる一方なんですね。そこで来年度予算の成立と差し替えに自分の首を差し出して退陣する可能性が3月末にあります。

見逃せないのは、この事件との絡みで政治家が何人か立件されて逮捕や議員辞職、公民権停止になったりした場合、4月末に予定されている衆参補欠選挙、今のところ亡くなった細田前議長の補欠選挙ですけど、それ以外に場合によっては10人分ぐらいの補欠選挙ということも考えられて、岸田さんで補欠選挙が戦えるのかという声が出て“岸田おろし”につながる可能性があるんじゃないかと見ています。

仮に、そのまま補欠選挙に突入して惨敗した場合、そこで責任を取って退陣ということになるので、9月の総裁任期切れまで岸田さんが持ちこたえるのはかなり至難の業だと思います。

小川彩佳キャスター:
どこかで起死回生ということはあるのでしょうか?

星浩さん:
減税で相当ミスをしているので政策で盛り返すのは難しいですし、景気全体は2024年はあまり良くない雰囲気なので、風当たりは一層厳しくなると思います。

小川キャスター:
岸田総理の胸の内としてはどういった状況でしょうか。

星浩さん:
やっぱり「どこで失敗したかな」と思ってるんでしょう。これを逆転していくには政治改革、派閥解消などをやっていくしかないんですけど、なかなか難しいと思いますね。

小川キャスター:
支持率低下の大きな要因となっている裏金疑惑の本質はどこにあると思いますか?