九州でも連日の雪マーク 西日本中心に厳しい寒さ続く

10日間予報を見ると、今回の寒波の2回目のピークでは、福岡や鹿児島でも予報に雪マークがついています。福岡や広島、松江では最高気温が5℃以下でかなり厳しい寒さとなります。

また来週にかけても西日本では最高気温が一ケタどまりの日も多くなっています。今回の寒波の2回目のピークは12月下旬としては“10年に一度レベル”の強さとされますが、寒気の影響が長引くことで5日間の平均が大きく下がることが10年に一度レベルにつながっているとみられます。

12月下旬としては著しい低温 平年の3.5倍以上の降雪も

14日午後、気象庁は全国各地に「低温に関する早期天候情報」「低温と大雪に関する早期天候情報」を発表したのは、これまで見てきたような平年よりかなり気温が低い寒気が、先週の時点である程度予想されていたためです。12月後半としては“10年に一度レベル”の寒さや大雪となることが見込まれていました。

低温及び大雪に関する早期天候情報
 東北、関東甲信、北陸、東海、近畿、中国、

低温に関する早期天候情報
 四国、九州北部(山口含む)、九州南部・奄美、沖縄

大雪に関する早期天候情報
北海道

この「早期天候情報」は、その時期としては “10年に一度レベル”しか起きないような著しい低温や高温、降雪量となる可能性が、いつもより高まっている時に注意を呼びかけるために出される情報です。その現象が予想される6日前までに発表されます。

気象庁は“10年に一度レベル”で起こる低温を「かなり低い」として表現します。それぞれの地方ごとの気温が「かなり低い」と表現する基準は、5日間平均気温との平年差が以下のような場合です。

各地方の「かなり低い」の基準
 5日間平均気温の平年差
 東北  -2.3℃以下
関東甲信-2.2℃以下
 北陸  -2.6℃以下
 東海  -2.2℃以下
 近畿  -2.4℃以下
 中国  -2.6℃以下
 四国  -2.5℃以下
 九州北部(山口含む)
     -2.6℃以下
 九州南部・奄美
     -2.6℃以下
 沖縄  -2.5℃以下

各地方の「大雪」の基準
 5日間降雪量平年比 
 北海道 144%以上

 東北(日本海側)
     207%以上
 関東甲信
 (長野県北部・群馬県北部)
     226%以上
 北陸  282%以上
 東海(岐阜県山間部)
     289%以上
 近畿(日本海側)
     350%以上
 中国(山陰)
     298%以上 

「早期天候情報」が発表されるのは、5日間の「平均気温」や「降雪量」(6~14日先)が、「かなり低い」「大雪」となる確率が30%以上と見込まれる場合です。本来なら“10年に一度程度”の頻度しか起こらないものが「30%以上」の確率で起こると予想されるため、通常よりも3倍以上「かなり高い」状況が現れやすいと見込まれていることを意味しています。

全国各地の詳しい「早期天候情報」の内容はリンク先から
【さらに詳しく】今週は九州でも雪マークずらり 全国の週間予報&各地の「低温と大雪に関する早期天候情報」