「5年で1200万円」五輪銅メダル 安倍派議員 「現金でキックバック」使い道は

記者
「辞表は提出されたのでしょうか?」

堀井学前内閣府副大臣
「今、人事総務課に提出して参りました。忸怩たる思いではありますが、これは致し方がない事実であると思っております。しっかり覚悟を決めて臨んでまいりたいと思っております」

内閣府副大臣を辞任した安倍派所属の堀井学議員です。

堀井議員はスピードスケートの元選手。1994年のリレハンメルオリンピックに橋本聖子元オリンピック担当大臣と共に出場、銅メダルを獲得しました。

引退後、橋本氏の要請で政治家をめざし、2012年に国会議員に初当選。

堀井学前内閣府副大臣(2012年)
「橋本聖子前支部長の指名を受けて決断した」

2023年9月には内閣府副大臣に任命されました。

辞表提出後の単独インタビューで派閥からキックバックがあったと明かしました。

【安倍派】堀井学前内閣府副大臣
「今の会計を担当する妻と12月2~4日にかけて洗いざらいチェックさせていただきました。残念ながら1000万円以上のキックバックを受け取っていたという事実が私にも判明した」

受け取ったキックバックは5年間で1200万円。“精査”には3日ほどかかったといいます。

【安倍派】堀井学前内閣府副大臣
派閥から連絡が来て金を取りに行く者がいて、そしてそれ(金)を私の選挙区である北海道に届ける人間がいた。現金で受け渡しをされていた」

記者
「収支報告書には記載されていなかったということですよね?」

堀井前内閣府副大臣
「そういうことになります」

記者
「派閥から記載するなという指示を受けた記憶はありますか?」

堀井前内閣府副大臣
「私はないですね。私はないんです。正直申し上げて政治資金やお金に関して全て秘書に任せてしまっていたという背景がある」

堀井議員の場合、キックバックされた金は秘書が受け取り、管理していたといいますが、当時秘書だった1人は事務所の資金を横領した罪で有罪判決が確定し、この秘書の前にキックバック分を管理していた別の秘書も事務所との金銭トラブルで辞め、連絡が取れないといいます。

堀井前内閣府副大臣
「全て人に任せきりになっていたことが私自身深く反省するところ」

記者
「キックバックを遊興費に使ったりということはないか?」

堀井前内閣府副大臣
「これは私の自尊心というか、取材に堂々と答えることができているのは一度も私はキックバックを自分の懐や胸ポケットに入れたことはありません。そこは自分自身誇れるところでもあります。しかしながら事務所の経費として使われた以上、私が使ったことになる。責任は大きいと思っている。私自身スポーツで培ってきたウソや偽りは本当にあってはならないことだと思っている」