安倍政権時代は「検察などににらみが効いていた」と星浩氏

星さん:
二つ理由があると思います。

一つは、今まであまり表に出てこなかった問題が、薗浦(健太郎)元議員のパーティー券の問題で発覚した。実はいろんな人がやってるんじゃないか?というのがあって、証拠がいろいろ出てきました。

それからもう一つは、安倍政権のときは、非常に長期で強力な政権で、法務省や検察に対しても、非常に睨みは効いてましたので、なかなか捜査に踏み切れなかったという事情は現実にあると思いますね。

官房長官の後任「泥船に乗りたくない」難航必至

南波キャスター:
政権の要とも言われる、官房長官の後任の行方も気になってきます。

取材では、下記の名前が挙げられています。
・加藤勝信前厚労大臣(茂木派)
・林芳正前外務大臣(岸田派)
・梶山弘志前幹事長代行(無派閥)
・斎藤健前法務大臣(無派閥)

自民党内においては、「『泥船に乗りたくない』思いに加えて、派閥事情から難航必至ではないか」と星さんはみていらっしゃいます。

日比麻音子キャスター:
最大派閥の安倍派を一掃するとなると、岸田さんへの党内の反発も予想されますけれども、いかがでしょう。

星さん:
安倍派自体が今かなり傷ついています。岸田さんに対抗するという元気はないんですが、一連の岸田さんの手法に疑問が沸々と湧いて出ていることは確かです。
具体的な調査をしていない、報道ベースだけで物事を進めている、なんとなく安倍派に押し付けようとしている…。

このまま来年の通常国会が乗り切れるとは到底思えない。そうすると、ここで入閣して「(閣僚を)1回やった」(とカウントされるのは)嫌だというのは、もう議員周囲に広がっていますね。