自民党・安倍派の裏金疑惑を受け、岸田総理は、安倍派の閣僚4人らを交代させる人事を行う方向です。
そもそも「安倍派」とはどういう集団なのでしょうか?
また、TBSスペシャルコメンテーターの星浩氏は、岸田総理の「具体的な調査をしていない、報道ベースだけで物事を進めている、なんとなく安倍派に押し付けようとしている」などの一連の手法に、自民党内から疑問が沸き上がってるといいます。
そもそも「安倍派」ってなに?
南波雅俊キャスター :
そもそも、安倍派というのは自民党内の政策集団で、清和政策研究会に所属している国会議員の総称です。99人というのは自民党の派閥の中でも最も多い人数になります。
この派閥運営の中心を担ってきたのが、塩谷座長、松野官房長官、高木国対委員長、世耕参院幹事長、萩生田政調会長、西村経済産業大臣の6人です。
パーティー券の売り上げの中でキックバックを受けて、収支報告書に記載していない、いわゆる“裏金疑惑”を全員が持たれています。

松野官房長官側、高木国対委員長側、世耕参院幹事長側の3人については、1000万円を超えるという額まで出てきています。
さらには、橋本元オリンピックパラリンピック担当大臣側も1000万円を超える疑惑。谷川衆院議員側に関しては4000万円を超える疑惑。そして、12日、新たに三ツ林衆院議員側も1000万円を超える疑惑。連日新たな疑惑が持ち上がってきているわけです。
安倍派全体では、過去5年間で約5億円に上るかとみられています。

岸田政権における安倍派の政務三役は、松野官房長官、西村経済産業大臣、鈴木総務大臣、宮下農水大臣の4人と、副大臣5人、政務官6人、合わせて15人がいます。
この人たちはどうなっていくんでしょうか?