誰かの支えになれた実感に涙
孤独をなくすために、まずは身近な人の悩みに寄り添いたいと思った。
彼女のもとを10月に一人の友人が訪ねてきた。40代の専業主婦、夫や子どものためにご飯を作ってもお礼を言われることはない。淡々とした日常の中、家族に話せない漠然とした“孤独”を抱えていた。
友人は、伸子さんが大変な背景を抱えながらも、自分にも寄り添おうとしてくれる姿や声、その表情に触れて、“居場所”を見つけた気持ちになった、と涙ながらに教えてくれた。
その言葉を聞いた伸子さんも目に涙があふれた。信じて歩み続けた道は、確実に誰かの支えになっていたことを、はじめて実感できたのだった。
「自分はこのためにやってきたんだな…」