過疎化対策でもう一つ大切なポイントとなるのが、特定の地域に継続的に多様な形で関わる「関係人口」を増やすことです。

金沢大学先端科学・社会共創推進機構 篠田隆行准教授
「関係人口、こういうイベントをすると人と人との触れ合いができるので繰り返し(関係人口)ができるただ単に見に行く(交流人口)ということではなくて地域の人に会いに行くとか地域のことを知るという意味ですごく意味が違うものになってくるなと思うし逆に地域の方々も何遍も来てもらえると喜んでまた来たとなるのでお互いにいいのかな」

金沢大学の学生「今度、雪だるままつりとか来られる予定ですか?雪だるま祭りで会いましょう」

篠田准教授は去年9月、白山市の白峰地区でも移動販売会を開きました。

このイベントをきっかけに金沢大学の学生たちが、去年立ち上げたのが白峰地区の困りごとを手助けするためのサークル「しらみね大学村」です。

「しらみね大学村」

しらみね大学村共同代表 金沢大学学校教育学類3年 中村直人さん
「白峰村の人の温かさがすごい、そこが一番の魅力」

「しらみね大学村」の輪は全国に広がり、およそ1年で全国28大学からおよそ50人のメンバーが参加しています。

地域の人が手伝ってほしいことを紙に書く=クエストすると活動可能なメンバーが現地に応援に向かいます。

しらみね大学村共同代表 金沢大学学校教育学類3年 中村直人さん
「障子の張り替えをしなければならない40枚くらいいっぱいある、お寺なのでお寺の障子を張り替えに来てという困り事、依頼書が来たので大学生が6人くらいクエストの解決に向かいます」

しらみね大学村顧問 金沢大学先端科学・社会共創推進機構 篠田隆行准教授
「1年前の開所式を思い返すとこんなになるんだという学生の力はすごいな」

サークル発足以来、白峰地区を訪れた学生は1年間で、のべ670人。
一人も白峰を訪れなかった月はありませんでした。

しらみね大学村共同代表 金沢大学学校教育学類3年 中村直人さん
「人と関わって関係人口というもので人が動いて物だけじゃなくて人が動いて移住はできないけれど人が関わる中で過疎地域が盛り上がって、地域の輪が広がることで少しでもいい方向に向けばいいと思います」