富山湾の回遊 カギは能登沖の水温

一方で心配されるのが海水温の影響です。

富山県水産研究所 阿部隼也研究員:「ブリについては、14度以下の水を避けるという風には言われておりまして、今年、水温が高いというところもあって、あまり沖の方にですね、冷たい水は見られなくて、それについては、富山湾のほうに来遊しにくい水温環境であると」

ブリは暖かい水を好む魚で、山形沖の水温が高く能登半島沖の水温が低いと富山湾に来遊しやすいと言われています。

しかし今年は能登半島沖の水温が高めで富山湾に来遊する条件が整っておらず、漁獲量にマイナスの影響を与えると阿部さんはみています。

記者:「沖が暖かいのは少し心配ですね」

富山県水産研究所 阿部隼也研究員:「心配ですね。プラスの要因とマイナスの要因を加味して最終的には平年をやや上回るというふうに予想した」

冬の訪れを告げる寒ブリ。氷見の町に本格的な冬はいつやってくるのでしょうか。