富山湾の冬の王者「寒ブリ」。例年であれば脂ののった「ひみ寒ぶり」を味わうことができる時期ですが、ことしは「寒ぶり宣言」がまだ出ていません。猛暑の影響ともささやかれますが、全国的なブランド魚だけに「寒ブリ宣言」がいつ出るのか気になる所です。

富山湾の冬の王者、寒ブリ。刺身はもちろん、新鮮なブリをさっと、だし汁の中にくぐらせるぶりしゃぶ。郷土料理の「ブリ大根」や「かぶら寿司」など富山の冬の味覚として愛されています。

氷見漁港では毎年、ブリの水揚げが増えるこの時期に漁協や仲買人などでつくる判定委員会が、水揚げ量や大きさ・形などを総合的に判断して本格的なシーズン到来を告げる「ひみ寒ぶり宣言」を出します。

そして宣言期間中に重さ6キロ以上などの基準を満たしたブリが、富山湾を代表するブランド魚「ひみ寒ぶり」として出荷されます。

これは「寒ぶり宣言」がはじまった2011年度以降の寒ぶりシーズンをまとめた表です。

2015年度には「寒ぶり宣言」そのものが見送られたり2021年度のように1月6日になってようやく宣言が出されたりしたこともありますが、ほとんどが11月中旬から12月上旬にかけて宣言が出されています。

去年は11月26日に宣言が出されましたが今年は漁獲量が安定していないことなどからまだ「宣言」は出されていません。