まるで海外!?ハマったら止まらない「うメェ」鍋

今年7月にオープンした熊本県玉名市のベトナム料理店「SAPA QUAN(サパクアン)」。ベトナム人のロンさんが作る鍋です。

運ばれてきた具材は豆腐やキノコ類、エノキの牛肉巻きなどですが…一つだけあまり見かけないものが出てきました。

リポーター「ちょっと一つだけ、これはお肉なんですけど…何だろう」

SAPA QUAN ロンさん「これは山羊(やぎ)の肉です。山羊鍋です」

ベトナムではソウルフードだという山羊鍋。山羊の骨でだしをとったスープに白菜、小松菜などと一緒に山羊肉の塊を煮込んだものです。

この店では、さらにオリジナルで“スライスしたお肉”を日本の「しゃぶしゃぶ」のように食べるのがポイントです。

リポーター「皮はコリコリ、お肉はふわふわとした食感。甘くておいしい、ピリッピリという感じの刺激みたいなものはちょっと来るんですよね」

スープには葛根(かっこん)やシャクヤクなどを使っています。

リポーター「ほろ苦さや酸味がちょっとずつ入ってくるので、深い味わいですね」

ロンさんによると、ベトナム人は冬前に山羊鍋を食べて疲れをとるのだそう。スタミナつけたい時や、疲労回復にはぴったりのようです。

もともとは自動車の整備工として8年前に来日したロンさんですが、「山羊鍋のおいしさを熊本の人にも知ってほしい」と一念発起し、この店をオープンしました。

お肉を塊ではなくスライスしたのは、ロンさんのこだわり。

ロンさん「塊だったら(煮込むので)すぐに食べられないため、肉の甘味がなくなっていく。スライスだと、入れてすぐに食べられるので、肉の甘味やおいしさがわかる。山羊鍋は独特な味があるので、『ハマったら止まらない』というお客さんもいます」

リポーター「本当に初めて食べましたけど、ものすごくおいしいです。うメェ~ですね」

ロンさん「うメェ~です」