「大多数が潔白」も突然の“廃部”方針 部員たちへのケアは?
井上貴博キャスター:
今回のインタビューというのは部員の主張なので、大学側の主張もあるかと思います。
しかし、学生らが言っていたのは、1人目の逮捕者が出たときに、すぐに集まることは許されなかったが、連絡を取り合って改善点を話し合っていた。
1か月ほど前に、ようやく集まることが認められ、そこで話し合いをして「これからこういうことをやっていきたい」ということを上にあげようとしていた最中、連絡が来て“廃部”ということが決まった。しかも、その理由は聞かされていない。
結局、大学はどこを見ているのかな、というのを感じてしまったのですが。

大学ジャーナリスト 石渡嶺司 氏:
特に何も付帯条件がないままに、廃部の話が先行して出る、という点はかなり驚きました。2つの点で無責任だからです。
まず監督や、関係者の処分を大学が認定したわけでもない。30日になって、文科省に提出した報告書で、監督やその他の関係者の責任等は認定してますが、他の大学では、もっと早くできて当たり前なんですよ。それをやらないまま、部の廃止が先に来てしまうというのは、かなり無責任だなと思いました。
それと合わせて、廃部にするのは不可避だったとしても、やはり学生に対して、あるいは入学予定の高校生に対する心のケア、あるいは支援や補償、そういった点も付帯条件として明らかにすべきだったと思います。
その2つの点で、ちょっと無責任だなと思いました。
ホラン千秋キャスター:
大学の組織としての幹部の皆さんが、全く一枚岩になれていない状況で廃部という情報が出てくる。いま、日大アメフト部をどうするのかという部分は、誰がどのようにして話し合っているんでしょうか。
石渡嶺司 氏:
もちろん林理事長も、それ以外の経営幹部も「日大を良くしよう」という思いはお持ちだと思います。ただ、それ以上に自己保身があまりにも先行してしまっている。それが“日大迷走劇場”を長引かせているのかなと見ています。