多くの人が知っている食べ物でありながら、なぜかあまり脚光を浴びてこなかった「シュウマイ」。今まで脇役に徹していたシュウマイが、近年食卓の主役になっているそうです。
■シュウマイ業界に異変!?新世代?“第7世代シュウマイ”
今、シュウマイ業界に異変が起きているのはご存じですか?
ここ3、4年でオープンしたシュウマイ専門店は全国で50店以上と急増。さらに、従来の常識にとらわれない新世代の第7世代シュウマイが台頭しているのです。あつあつのシュウマイをほおばりたくなる最新情報を盛りだくさんご紹介します!
まずは、東京都港区にある「中国料理 かおたん 赤坂店」。
シュウマイをほおばるこの男性は、実は日本シュウマイ協会発起人のシュウマイ潤さん。日本初の専門書「シュウマイの本」を出版するシューマイジャーナリストなのです。日本シュウマイ協会 シュウマイ潤さん
「私の研究というか、変化を僕は世代で分けていて、まさにシュウマイは第7世代といえるんですね」
シュウマイ潤さんによると、約150年前日本の中華街でシュウマイが販売された第1世代から始まり、記憶に新しい第5世代は、家庭で気軽に食べられる冷凍シュウマイ。そして、第6世代は、全国のご当地食材を生かしたローカルシュウマイと呼ばれているのです。
日本シュウマイ協会 シュウマイ潤さん
「第7世代は、脱中華料理というか、今までの常識を完全に覆す新時代」
そこで、潤さんおすすめの絶品第7世代のお店をご紹介!
東京都千代田区にある「野田焼売店 紀尾井本店」。実はこの店に常識を覆した新世代シュウマイがあるというのですが・・・蒸したシュウマイをカリカリに焼いた「焼焼売(やきしゅうまい)」(2個で税込308円)。
シュウマイを食べた客
「パリパリしてて美味しかったですね」
「触感がちょっと独特ですごくおいしくて、中に肉が詰まっていてその味もすごく美味しいです」
日本シュウマイ協会 シュウマイ潤さん
「リッチな肉感を出したシュウマイなんですけど、しかも薄皮だからこそできた焼きの味わいだと思います」
蒸すだけでなく焼くことでまったく新しい触感を生み出した第7世代シュウマイなのです。シュウマイは肉本来のうまみと脂の甘味をダイレクトに味わえる味付けにしているのです。
野田焼売店 以誠料理長
「固さの目安は軽く混ぜるくらい。そうしないと、蒸しあげたときにどうしても固くなってしまう」
多い日は約1000個売れるほど、シュウマイ自体が美味しいのです。
さらに、鶏がらスープに重量感のあるお肉が入った水餃子ならぬ「水焼売(すいしゅうまい)」(2個税込308円)。日本シュウマイ協会 シュウマイ潤さん
「蒸すだけでシュウマイは美味しいんですけど、シュウマイの美味しさがスープにも」
他にも、蒸しシュウマイが3種類に揚げシュウマイなどとにかく種類が豊富。従来の常識にとらわれないアレンジ、これぞ第7世代シュウマイです。