障がいのある小中高生の居場所となっている「放課後等デイサービス」。近年、利用者数の増加に伴い、事業所数は10年で約6倍に増加している。一方で事件・事故・トラブルが相次いでいて、大阪府では死亡事故も発生した。今回、愛する息子を放課後等デイサービスで起きた事故で亡くした夫婦を取材。聞こえてきたのは後悔と怒りの声だった。
放課後デイで息子を亡くした遺族「施設側は安全対策を一方的に破った」

(清水亜佳里さん)「きのうは運動会だったんだって。クラスのみんなが『悠生くんも一緒に踊ったよ』って言ってたよ」
清水悠路さんと妻の亜佳里さん。去年12月、この場所で愛する息子を亡くした。
(清水亜佳里さん)「ここに来るたびに、苦しかったんやろなとか、冬だったので水も冷たかったんやろなとか、助けてあげられなくてごめんねって気持ちですね、いつも」
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当時中学1年で13歳だった清水悠生さん。3歳の時に「自閉症」と診断された。言葉で意思疎通をすることが難しい中でもより多くの人と関わってほしい。特別支援学校が終わった後に週4回ほど通い始めたのが、大阪府吹田市の放課後等デイサービス「アルプスの森」だった。
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(清水亜佳里さん)「他の施設では難しいなと思うことも、そこの施設ならちゃんと対策しているので 学校以外の居場所ができたというのは本当にうれしく思っていました」
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ところが去年12月9日に事故は起きた。送迎車を降りて施設に向かうその時、悠生さんは職員の手を振りほどいて走り出して行方不明に。一週間後、近くの川で亡くなっているのが見つかった。悠生さんは自ら川に飛び込んだとみられている。なぜ事故は起きてしまったのか?
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(清水悠路さん)「送迎は2人体制でずっとやっているって言ってたのに1人で対応していた。命を守るために絶対必要だと言っていた安全対策、それを一方的に破っているんですよね」
小学校の卒業式の映像。卒業証書を受け取ると突然走り出してしまった。このように悠生さんには急に走り出してしまう特性があり、両親と施設側は“ある取り決め”を交わしていた。
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【両親と施設側の取り決めより】
「当事業所は神崎川の横にあるので、絶対入らないように車の乗降時は、厳重に注意をしている。目を離すと、すぐに飛び出すので、1人ではしないようにする」
車の乗り降りの際は職員が2人以上で対応することになっていたが、事故当時、対応していた職員は1人だけ。つまり、約束は守られなかったのだ。














