林理事長をパワハラで提訴 石渡氏の見方は

――もう一つ、これはどう捉えたらいいんでしょうか?沢田副学長が林理事長を、27日パワハラで提訴しています。8月22日から9月7日、主要な会議の出席禁止を命令。全ての責任が自分にあるような印象操作をされたということです。訴状には、林理事長の発言として、「(日大の執行部は)世間に尾っぽを振っていこうと決めた。補助金も欲しいし、真実など関係なく、世間を納得させるために」と話したということです。

――これについて石渡さんの見方として、「辞任勧告は不当だという訴訟ではなく、林理事長のパワハラで訴えたのは林理事長への気持ちの問題が大きいんじゃないか」と、そう見ていらっしゃるということですね。

(石渡嶺司氏)はい。「村八分型のパワハラ訴訟」ということを代理人の方が言われていますけれど、パワハラっていう定義に当てはまるのかどうか、というと、解釈を重ねると確かにそうと言えるかもしれない部分は確かにあるんです。例えば学内の手続きを経ずに学内の会議の出席禁止命令を一方的に出すとか、確かに林理事長の落ち度なんですけれど、沢田副学長あなただって当事者じゃないですかっていう話なので、私はパワハラ訴訟って聞いたときに「えっ」て思いました。元検事であり、法律に一番詳しいはずの方がパワハラ訴訟を仕掛けるというのは、これは周囲を見失ってるんじゃないのかなと見ています。

――そしてやっぱり学生が置き去りになってるんじゃないかなと思ってしまいます。問題は根深いと思うんですが、何とか学生たちのために前進してほしいと思います。(2023年11月29日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)

◎石渡嶺司:大学ジャーナリスト 全国の大学を500校以上見て回り、教育問題・組織運営などについて執筆・評論を行う
◎REINA:アメリカ出身のタレント ハーバード大大学院修了 CIA・FBIに内定 ビル・クリントンの事務所で勤務

【日本大学に関する経緯】
・2018年に悪質タックル問題(アメフト部 対戦相手は関西学院大学)
・2021年に運動部等に影響力があった田中元理事長が脱税で逮捕・起訴。
・その後理事長に就任した作家で大学OGの林真理子氏は「度重なる不祥事により失った信頼を回復、新しい時代を作る」。
・今年発覚した薬物事件では7月6日、大学側などの調査で寮から植物片などが発見される。12日間の空白経て警視庁に報告。8月5日、10月16日、11月27日に部員が3人続けて逮捕される。