全国農業協同組合連合会(全農)によりますと、その時、アメリカから輸入された豚は大型で発育が良く、肉も多くとれる新しい品種でした。
さらにそれ以前の日本の養豚は、残飯や食品工場から出る残渣を食べさせる庭先養豚が中心でしたが、来日した技術指導者が穀物主体の配合飼料を持ち込み、飼育方法を伝えました。
これにより、専用の設備でたくさんの豚を飼育する近代養豚が広がり、それが現在の日本の養豚の礎になっているということです。

中央市にある県畜産試験場はこのアイオワの豚をベースに品種改良を重ね、県特産の人気豚肉「甲州富士桜ポーク」が誕生したのです。

上質な脂とやわらかな食感が特徴で、今では年間44tが出荷されるこのブランド豚は山梨から1万km以上離れたアメリカ・アイオワ州の優しさから生まれました。