“吹き抜け”が特徴の施設、防火対策は?

JR熊本駅前。こちらには大規模な複合商業施設アミュプラザ熊本があります。

この施設で特徴的なのが吹き抜けの立体庭園に対応した『防火シャッター』です。

JR熊本シティ施設運営部 芦原智也 主任「他のフロアで起きた火事が吹き抜けを通じて他のフロアにいかないように各フロアごとに吹き抜け空間だけを遮断するような防火シャッターを準備しています」

この防火シャッターは火事を感知すると自動で作動し、炎だけではなく煙も防ぐということができるといいます。また、消火活動を迅速におこなうための設備も。

芦原さん「地下に広大な消防用水槽があり、そこからポンプ車で水をくみ上げ、水を流すことによって館内のどこでも消防が消火活動できるような水の入り口になっている」

消防用水槽には常に140トンの水を準備をしています。また避難経路の確保も徹底しています。

大洋デパート火災では、階段などの避難経路に商品などが置かれていたことが被害の拡大につながりました。

アミュプラザ熊本では、この何も置かれていない状態が維持されています。

芦原さん「一番我々が大事にしているのがちゃんとスムーズに避難できるかというところですので、必ず避難導線にものがないかは念入りに確認しています」

火災に対応した訓練も年に2回のテナントスタッフと合同でおこなっています。

芦原さん「仮におきてしまった場合はソフト面・ハード面の両方からすぐに対応できるような取り組みをおこなっている」