被害女性「どれほどの頻度で相手の男性と会い、何をしたかを言葉で言わされた」

日比麻音子キャスター:
エホバの証人の宗教2世をめぐる問題では、調査結果で「性被害があった」とする内容が明らかになりました。
このエホバの証人ですが、信者は世界で約870万人います。日本国内では約21万人いるとされています。
これまでに宗教2世への“児童虐待”の問題として、▼教義による「むち打ち」や、▼信仰上の理由で「輸血拒否」というケースが指摘されています。
さらに今回の調査で、“性的虐待”の申告が150件以上あったということです。アンケート調査は159件、面接調査でも11人に調査をしたということでした。

ではどういったことがあったのか見ていきます。
調査報告書によると、この実態調査では、「自身の性に関する経験等を話すように強制された」ことがあり、性的虐待と感じたか、という内容に対して、▼42人が「はい」と答えています。そのうち、当時、未成年だったのは15人ということでした。

では一体なぜこういったことを話すように強制されたのか。
その背景について、エホバの証人の教えでは、「結婚関係外の性交渉を禁止」というルールがあったということなんです。
信者が禁止事項を破った疑いがあれば、審理委員会にかけられるそうです。そして、男性“長老たち”による性的な質問を含む聴聞・審理が行われることがあるということなんです。
そして実際にこういった声がありました。

18歳~19歳の時に被害を受けた女性
「10代後半に一般人と恋愛し、2人でいる所を別の信者に見られて、審理委員会にかけられました。どれほどの頻度で相手の男性と会い、何をしたかを言葉で言わされました。不必要に自尊心を失ったと、悔しくて眠れない日が時々あります」
突発的なのか、常習性があるのか、本当に反省しているのかなど、質問があったということです。