「私の人生、すべて阪神」ひ孫と一緒に御堂筋へ

 23日正午すぎ、「私の人生、すべて阪神」と言うほどのファンがパレードを楽しみにやってきました。神明永子さん、70歳。阪神とのただならぬ縁を感じながら生きてきました。

 1985年、阪神が日本一になったときには、あるエピソードが…。

 (神明永子さん)「『阪神優勝したら結婚するわ』って冗談まぎれに言ったら、『はい!はい!』ってその場にいた10人くらいいたお客さんの中で3人が手を挙げて」

 その中で、夫の盛雄さんと出会い、本当に結婚。その盛雄さんを2003年に病魔が襲い、命の危険が迫った時…阪神が暗黒時代を抜け出して18年ぶりのリーグ優勝!すると、盛雄さんの体調もそれに合わせるかのように回復していったといいます。

 (神明永子さん)「マジックが消えるみたいに、いっぱいついていた機器がひとつずつ取れていくんですよ」

 その2年後、再びリーグ優勝を決めた際には…。

 (夫・盛雄さん 2005年)「2年前は心配しながら優勝を迎えたけど、今回は喜んでくれてると思う」

 結婚のきっかけとなったビールかけを20年ぶりに実現できました。

 (神明永子さん 2005年)「涙とビールでぐちゃぐちゃや」

 それから18年。この日、盛雄さんはお留守番。永子さんとパレードに向かうのは、すでに熱心なトラコだというひ孫のすみれちゃん(1)です。

 (神明永子さん)「星野さん(監督のとき)の優勝パレード、子どもさん連れてるからって、特別に前に行かしてくれはってん。それを狙ってるんやけど(笑)」

 かつての経験を生かして良いポジションを狙う作戦です。

 (神明永子さん)「“こども特別席”はないんかな」