100万人以上が集まる初詣、どう数える?

 続いては、新年早々混雑が予想される『初詣』。全国有数の参拝者数を誇る大阪の住吉大社では、参拝者数を「前年との比較」で算出しているそうです。境内の混雑具合と、混雑継続時間をスタッフが目視で計測。加えて初詣期間に設定している3段階の警備レベルのうち、「どのレベルがどれだけ続いたか」をデータで残しておき、それらの情報を前年度と比較するといいます。例えば、昨年の三が日の参拝者数は約92万人でしたが、それぞれのデータから今年は昨年の4割増という計算となって、最終的に約128万人と発表されました。

 あれこれ調べてみると、それぞれのイベントで、独自の算出方法を用いていることが分かりました。観光庁に確認したところ、「算出方法の例はいくつか提示しているものの、実際の算出方法は各実施団体に任せています。」ということで、国としての決定もないそうです。

 今回話を聞いたいずれのイベントの担当者も、「どうしても人間の主観で推測せざるを得ないので、あくまで目安の数字です。」と口をそろえました。目安ではあるものの、こうした「来場者数」今回のパレードなら100万人という数値は、私たちが“盛り上がり”を実感するうえで、最も分かりやすい指標であることは間違いないでしょう。