「人々はこの老人を見て、次に弱い副大統領を見て“どちらも大統領にはしたくない”と思う」

番組が話を聞いたのは30年以上共和党の世論調査とその分析を行ってきた人物だ。彼はバイデン大統領に致命的ともいえるマイナス面を語った。

世論調査会社『ノーススターオピニオンリサーチ』 ウィット・エアーズ代表
「バイデン氏には2つの大きな負債があり、それはどうすることもできないことだ。ひとつは年齢だ。再選されれば彼はその時82歳。バイデン以外の殆どの人が高齢過ぎると思っている。何より彼の年齢を最も批判しているのは彼と同じくらいの年齢の人たちだ。彼らは自分が昔ほど有能ではなくなっていることを知っている。(中略)2つ目の大きな問題は、カマラ・ハリスという非常に弱い副大統領だ。どちらの党でも彼女が大統領になる準備ができていると考える人は殆どいない。バイデン氏が抱える年齢的な問題を助長している。人々はこの老人を見て、次に弱い副大統領を見て“どちらも大統領にはしたくない”と思うのだ」

トランプ氏が当選したら「バージョン2でなくバージョンゼロ。彼の本能で動く」

どうすることもできない負債を抱えた人といくつもの訴訟を抱えた人…。そして2人とも高齢者。アメリカほどの国にこの2択しか人材はいないのだろうか?

明海大学 小谷哲男教授
トランプ氏が今度大統領となったらバージョン2ではなくてバージョンゼロになる。彼の本能ですべて動いていくことになる。どんなことをするのか誰も分からない。1期目はまともな側近がいて抑えができていたが、それが完全に外れるので大統領権限を最大限まで強化して外交に関しては民主主義国家との連携はまず考えられなくなります。ではバイデン氏が勝てばいいかというとその方が国際秩序にとってはいいかもしれないが国内の分断は益々拡がり、議会も割れ、ビジョンはあってもそれを実行できなくなっていくことになります…」

(BS-TBS 『報道1930』 11月17日放送より)