それでも差は11点。我慢強く攻め続ける御所実業。後半も、10分すぎからはワンチャンスで逆転できる点差まで詰め寄るトライを狙って、天理陣内深くに攻め込みます。そして、絶対的な自信を持つモールからの攻撃でトライをとりにいきます。春の新人大会では天理を粉砕したモール。しかし、内田主将が「この1年、天理大学の方にも協力していただいて、コーチとも相談した上、自分たちで話し合いながらモール対策を磨いてきた」と話した天理。鍛え上げてきたフィジカルと、自分たちで考え積み上げてきたモールディフェンスで、御所実業に得意の形をつくらせません。FW陣だけでなくBK陣も加わって押し込もうとした御所実業のモールを防ぎ切ります。最後まで全員が集中力を切らさず、ライバル校の最大の武器であるモールを封じ込めた天理。後半の御所実業の反撃も無得点に抑えて、11対0で勝利。伝統校の底力を見せて、2年連続65回目の全国大会出場を決めました。