不適切な指示や受給はあったのか。

現在、第三者委員会で調査が進む熊本県の旅行支援事業の助成金を巡り、問題を公益通報した人物が委員会から聞き取りを受けたことがわかりました。

この問題は熊本県が行ったコロナ禍の旅行支援事業を巡り、熊本市の『TKUヒューマン(テレビ熊本の関連会社)』が不適切な助成金を受給し、熊本県の幹部からその不正を見逃すよう指示があったとされるもので関係者が今年9月に公益通報していました。

通報では不正を見逃すよう促す発言として、「そこまで詰めんでいい」「県の決めようだろ」などと熊本県の幹部が担当者に指示していたと記されています。

通報を受け熊本県は10月に第三者委員会を設置し調査を進めています。

その一方で通報者は委員会からの聞き取りがなかったため、自ら委員会に対し聴取を申し出て11月13日に実施されたということです。

通報者によりますと、委員会の聞き取りは約3時間半に及び、通報者は委員会に対し「改めて当事者たちからヒアリングしてほしい」と強く要望したということです。

通報者は、公益通報に至った理由について、「内部で何度か声を上げたが、ことごとくつぶされてきた」と話し、熊本県に対しては「県民に嘘の無い行政であってほしい」と訴えています。