直線道路を走る車のドライブレコーダーの映像。対向車が突然、ガクンと揺れます。横に飛び出した黒い物体は…タイヤです。
11月14日には札幌市を走行中の軽乗用車のタイヤが外れ、4歳の女の子に直撃し、重体となる事故が起きました。ナットが緩んでタイヤが外れた可能性があるとみられています。

日々の生活に欠かせない自動車のタイヤ交換。正しい作業をしなければ『凶器』にも繋がる危険なものでもあるのです。
タイヤ交換の正しい方法をプロに聞きました。まずは取り外しから。

JAF富山支部ロードサービス隊・磯部智也さん:
「路面状況を確認します、路面状況よし、平よし。ジャッキアップポイントを確認よし」
タイヤ交換をする場所は平坦な場所であることを確認。ジャッキを設置する位置は、それぞれの車種ごとに異なるので、注意です。
そして、ナットを外した後、タイヤを取り付ける前に必ずしてほしいことが…接触部分の清掃です。

汚れがたまっているとその分、車とタイヤの間に溝ができ、脱落の原因にも。交換するタイヤも同様にタオルでふき取りましょう。
そして、スタッドレスタイヤを取り付ける前に確認!
JAF富山支部ロードサービス隊・磯部智也さん
「タイヤのここに矢印があります、矢印をたどっていくと目印、いまは溝の高さがあるけど、走っていくとゴムが減ってなだらかになる」



溝の隙間をよく見ると「プラットホーム」と呼ばれる目印があります。この目印が露出したタイヤは、溝の深さが半分ほどにまで減っていることになり、ブレーキ性能が悪化。スリップの危険性も高まるといいます。