子どもたちと一緒にてんさい糖作りが始まりました。

まず、てん菜を洗い、土や汚れを落とします。

次に、火が通りやすくなるよう細かく切ります。

刻んだてん菜は鍋いっぱいに!


アクを取りながらおよそ1時間煮込みます。

柔らかくなったてん菜を搾って糖分が詰まった煮汁を出しますが、どれだけ搾れるかで出来上がるてんさい糖の量が変わるそうです。

藤田さん:
「1キロに対して200グラムぐらい。煮だしてちゃんと搾ればね」

そして、しぼった煮汁を再び火にかけ2時間…

すると、水分が蒸発して、あめいろに。

かき混ぜてバットへ移したら…

調理開始から実に4時間半!


手作りの砂糖・てんさい糖の完成です。

子どもたち:
「楽しかった」
「あんなにいっぱいあったのに、こんなにちょっとになってちょっと悲しかった」

およそ8キロのてん菜から出来た砂糖は、わずか300グラム。

手間暇はかかりますが、藤田さんの中で、信州産「砂糖」への期待は確実に膨らんでいます。


藤田さん:
「糖度が結構高く出て、大きさも比較的大きいのが取れるので、可能性はあるのではないかと。出来るだけ身体に優しい方法で栽培からやっていきたい。市販されている砂糖とは違う砂糖を目指していきたい」

北海道産よりも糖度の高いものが採れるなど、確かな成果も出てきている長野県産のてん菜。

12月には、信州大学で産地別の成分分析も行う予定で、「砂糖」の産地・信州へ、また一歩、歩みを進めます。