まるでその場に神がいるかのように振る舞う…。出稼ぎの神をもてなす信仰行事「おおべっさま迎え」を伝承する教室が15日、地元で開かれました。

おおべっさま迎え教室 11月15日 写真提供:黒部市生涯学習文化課

「おおべっさま迎え」は、えびす様(恵比寿神)を出稼ぎの神として人に見立て、毎年11月20日、家に迎え入れる信仰行事で、富山県黒部市宇奈月町の下立(おりたて)地区と周辺で行われます。

黒部市生涯学習文化課によりますと、かつては麻の袴をつけた主人が提灯を持って村境まで迎えに出たり、1922年(大正11年)に電車が開通してからは「下立駅まで電車に乗っておいでになる」といって、下立駅まで出迎えたりする家もあったといいます。