「静かな怒りを覚えるわけであります」

11月11日に新潟市で開かれた『忘れるな拉致県民集会』。
横田めぐみさんの弟、拓也さん（55）は挨拶の冒頭でそう切り出しました。

拉致被害者の家族が集まって結成した『家族会』。
父・滋さんの次の代表となった飯塚繁雄さんが亡くなった2021年12月以降「拉致問題を取り巻く環境が何一つ変わっていないから」だと、拓也さんは怒りの理由を明かしました。

「北朝鮮で人質として拘束されている私の姉、横田めぐみをはじめとする拉致被害者ご本人の方々に、なおも苦しい時間を課してしまっていること、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいであります。私たち家族会としては、この北朝鮮による日本人拉致問題が風化してしまうことを一番恐れています」