「縄文の祭典」ガーナ人も感動!
当時と同じ空気感のなかで作品を焼き上げたい。片桐さんの願いが結実し、盛大な催しとなった「縄文の祭典」。
当日は見学ツアーも行われ、全国から約100人が集まりました。

(ツアー客のガーナ人)
「ガーナでも、焚火の周りで踊る似たような祭りがある。日本で見ることができるのは嬉しい」

「縄文人は自然のサイクルの一部」トップダンサーも共鳴
祭りの熱気をさらに高める、情熱的なダンス。演出を務めたのは、国内外で活躍するトップダンサーで振付家の宮原由紀夫さんです。
(ダンサー・振付家 宮原由紀夫さん)
「万物が争わずに、いきいきと暮らせることを願って作りました」

宮原さんも縄文に魅了され、3年前から美術館に通いつめているといいます。
(ダンサー・振付家 宮原由紀夫さん)
「自然のサイクルのなかの一部としての、人間という認識が縄文人にあったんじゃないか、ということを土器づくりの中でなんとなく思っていて、そう考えたら自分が楽になって…」

そして炎の中から作品が...片桐さん「猪風来さんが元気なうちにやった方がいい」
「うお~」
慌ただしい現代社会のなかで、いつの間にか人々が忘れてしまった「自然の一部」という感覚。燃えさかる炎と大地にとどろくリズムの中で、ついに作品が焼きあがりました。
(大阪からの参加者)
「本当に土偶が生まれる瞬間を見たなという気がしました。ビックリしました」
(東京からの参加者)
「初めて見たので、感動的でしたね」



片桐仁さんも、興奮を押さえることができません。
(俳優・造形作家 片桐仁さん)
「出てきた時に『霊的なもの』をまとって出てきた感じというか。まあまあふざけて作った部分もあるのにその辺が面白かったですね」
「本当にやったほうがいいです。全国で。猪風来先生が元気なうちに」



(縄文造形家 猪風来さん)
「今までの野焼きイベントで、最高のものになったんじゃないかなと思います」

新見の地に多くの人が集い、盛大に開催された「縄文の祭典」。はるか昔、我々の祖先も、こんな風に縄文土器を作ったのかもしれません。

