娘が歌劇団だった母親「生徒、生徒とか言うけど駒でしょ」

劇団内でのハラスメント行為は本当に行われていたのか。
数年前まで娘が劇団員だった母親が取材に応じ、内部の実態を語りました。
娘が歌劇団だった母親
「上級生が言うことは絶対。嫌でも『はい』って言わないとだめです。私はもっとひどいことやられたから、これくらいで許してあげようという感じ。(パワハラは)宝塚の世界では指導。『清く、正しく、美しく』とか言うけど、全然そんなことは夢のまた夢で」
亡くなった劇団員の労働時間を確認してもらうと…
娘が歌劇団だった母親
「びっくりじゃないですよ。全然。(当時は)深夜2時、3時までは当たり前」
Q.朝はもっと早い?

娘が歌劇団だった母親
「もっと早い。6時とかもあります。生徒、生徒とか言うけど駒でしょ。吹けば飛ぶような駒ですよ。愛はない」
俳優で、芸能界の労働環境の改善を訴える森崎さんは、閉鎖的になりやすい演劇の現場は、ハラスメントが起こりやすい環境にあると話します。

日本芸能従事者協会 森崎めぐみ 代表理事
「共同生活とか寝食を共にするような稽古場体制とか、そういったものはよほど気をつけないと、ハラスメントが起きやすい。この業界全体に徒弟制度とか、伝承が口伝えだったりとか、そういうことがありますので、人と人との関係が密になりやすい。そういった弊害ももちろんあったと思う」