原発再稼働に思うこと

一緒に暮らしている高齢の両親と相談し、安心して医療を受けられるところをとの思いで、宮城県に暮らす今。来年5月に再稼働を控える女川原発について思うことがあります。

大内善一さん:
「安全だと思っていた人間が、『安全は無かった』ということも知ったし、『安全です』という発表が、どこをもって安全なのか分からない。女川や石巻の方にはある程度『覚悟』を持って生活してほしいなと思う」

大内さんは年に数回、故郷の様子を見に浪江町に足を運びます。

車内での大内さん:
「きょう行くところ、我が家(の周辺)は住宅が密集していたところ。周りが何もないっていう状況を見たときには、『はぁ~』っていうため息は出る。数年先がどうなっているかは、これからの動向を見守っていくしかないが、最初は呆然という気持ちの方が大きかった」

故郷の現実

一家はJR浪江駅すぐそばの商店街に暮らしていました。

大内善一さん:
「八百屋さんがあって、時計屋さんがあって、お寿司屋さん、スナック、お酒屋さん、陶器屋さん、小さい小店屋さん、歯医者さん。で、接骨院」

自宅の接骨院は、しばらく住まないうちに荒れてしまい、7年ほど前に取り壊しました。跡地には現在、アパートが建っています。