「これまで数えきれない争いを目の当たりに」シンポジウムで平和訴え・・そして帰国前日ガザに異変が

都内のシンポジウムでスピーチを行うジェナンさん

シンポジウムの後も、広島を訪れて原爆資料館を見学したり、地元の高校生たちと交流したりして、いよいよ帰国があすに迫った10月7日。衝撃的なニュースが入ってきた。

「パレスチナ自治区ガザから多数のロケット弾がイスラエルに向けて発射」
「ガザを実効支配するイスラム組織ハマスが対イスラエル作戦の開始を宣言」
「イスラエル軍 ハマスからの攻撃を受けて軍事作戦の開始を宣言」

数時間おきに情報が更新され、エスカレートしていく戦況。

日本滞在最終日にも都内の大学でイベントがあったが、同行していたUNRWA職員によると「人前に出たくないと言うことも出来たのに、3人は最後まで立派にスピーチを行った」という。

ただ、こうした状況で日本を出た後も、ガザに入ることができず、3人はいまもヨルダンのアンマンに留まってる。いまはアンマンにあるUNRWAの学校に通い、ガザに残る家族らと連絡をとりながら、不安な日々を過ごしているという。