「マンションの修繕積立金が足りない…という相談がくる」

 建築資材高騰の余波はマンションでも。

 (スマート修繕 別所毅謙さん)「こちらのマンションですね。築年数で言うと13年ほどのマンションなりまして。今貯めている修繕積立金が、出てきている見積りに対して足りないというご相談がきました」

 兵庫県西宮市にある分譲マンションは、来年に大型修繕工事を予定していて、修繕工事のサポートを行う会社に相談がありました。

 (スマート修繕 別所毅謙さん)「ひび割れが入っていますよ、と。これは水が入ったあとも見られますので、ちゃんと治しておかないと躯体の中の鉄筋に影響を及ぼすので構造が弱くなってしまう」

 廊下の階段には経年劣化によるひび割れが。さらに屋上でも…。

 (スマート修繕 別所毅謙さん)「タイルは、通常ちゃんと付いているとこういう音がします。これに対して木琴みたいな音がしています。こういうところはタイルがちゃんとコンクリートにくっついていない。こういうところは治していかないと、割れてしまったり剥がれたりしてしまう。漏水の原因、水が入ってきてしまう」

 今回は建物の構造に関わる緊急性の高い修繕のみに留めることで、修繕積立金を引き上げずに済みました。しかしながら、修繕費高騰による相談は今年に入って増えているといいます。

 (スマート修繕 別所毅謙さん)「修繕積立金が足りないというのは非常に多いです。背景でいうと、建築費が高騰していますので、コロナ前と後で3割くらい。今の金額が正しいのか、本当に工事が必要なところはどこなのか、そういうところを比較して見ていただく」

 資材高騰による影響はもうしばらく続きそうです。