――我々もクマに遭遇する可能性があります。「アーバンベア(都市型のクマ)」はなぜ出てきているのかといいますと、エサであるブナの実が今年は凶作だったそうで、熊が行動範囲を広げ、人里近くに出てくるのではないかということです。
(岩手大学・山内貴義准教授)ブナの実の大凶作は原因の一つになっていると考えています。
――人的被害は、統計開始以降の最多109人となりました。実情をどのようにご覧になっていますか。
(岩手大学・山内貴義准教授)かなり危険な状態です。特に東北の方は人身被害の数が前年度をかなり更新して、まだまだ収まる気配がないので、本当に気を引き締めて取り組んでいかなくちゃいけないと考えてます。
――クマはどうして人を襲っているんですか。
(岩手大学・山内貴義准教授)本当に街中に出てきてしまうっていうのは、クマにとっても本当は街中には出たくないし、出てしまった場合にやっぱりものすごい恐怖心があると思います。その中で車とか、犬とか、偶発的に人に会ったりして、非常に興奮したような状態になります。人に次から次へと接触していくうちにもう怖くなってアタックしていく、という感じになっているので、とにかくクマから距離を取るっていうのが、非常に重要です。