■カニカマ開発者に伺いました!

いまや「世界のカニカマ」となりましたが、では最後に、カニカマ開発に携わった方にお話を伺いました。御年85歳の清田稔さんです。

――誕生50周年のお気持ちは?

初代カニカマ開発者 清田稔さん:
すごいもんに携わってきたな、っていう感じですけど。嬉しいことは嬉しいわね。店に行ってみるたび、「わーこんなとこに並んどる」っていう感じで、始終見とるけどね。幸せもんやな、と思うけどね。10年に1回のヒット商品やなと思ったんですけど、それがね、50年、すごいね。とりあえずこんなもんは、一人の力でできるもんじゃないです。人の知恵の集まりみたいなもんやね。そう思いますよ、今考えると。

――誕生当時の事、覚えていますか?

初代カニカマ開発者 清田稔さん:
開発したカニカマを手に乗せて見た時は、色合いも、匂いも、つくづくカニに似てて、「こりゃカニだ!」と思ったのは、今でも覚えているね~。

――これからも楽しみですね!

初代カニカマ開発者 清田稔さん:
ねえ~。先が楽しみだけど、ただ原料の枯渇が怖いね。それに対応したことを考えるんが、次の人の仕事やさかいね。もっと良いもんできると思うけど、それを期待しておるんですけどね。

カニカマ50年。今は、世界で人気になり原料の需要が高まったことや、ロシアのウクライナ侵攻の影響もあり、原料のスケソウダラのすり身の値段は2割高くなっている状況。このハードルを越える開発は、次の世代に託されました!さて次の50年はどうなる?

(TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」取材・リポート:近堂かおり)