イノベーションを後押しする特区は未設置…

また88の具体策では、今年度末までにおよそ90%が実現可能との見通しを示しました。

富山県 新田八朗知事:「88の具体策をお約束致しました。そのうちの79の項目が今年度末までに実現見込みであるということですから、おおむね順調に進んでいると感じています」

しかし、実現した項目の中には製薬産業やイノベーションを後押しする特区の設置も含まれていますが、実際は設置されていません。

富山県 新田八朗知事:「実際法律的な意味での特区というものはできておりませんが、このイノベーションを後押しするというような政策、それからさまざまな産業の設備の更新を応援する。このような実質的に役目を果たしているということで実現をしたというふうに判断をしているところです」

新田知事を巡っては県民の幸福度を独自の基準で数値化したウェルビーイング指標を県の成長戦略の柱として打ち出したほか、県と市町村の連携を重視。知事と15市町村のトップが集まるワンチームとやま連携推進本部会議をおととしから開催してきましたが、11月6日に開かれた会議では前回に続いて上市町の中川町長が欠席しました。

理由について町の総務課は「JR城端線・氷見線の経営移管に関する考えを述べたいと伝えた際に県側から発言中止や表現の変更を求められた」として県の対応が不満だったことを上げました。

記者:「発言の中止を求めたり、修正を求めたという事実はないということですか」

富山県 新田八朗知事:「はい。私が知事になって以降、どのような会議でもそのようなことはありません」