「お店番」を通して“逸希くんの好き”をシェア

 綾菜さんが始めた箱主ですが、この日の主役は逸希くん。箱主が書店を訪れた人を接客する「お店番」をするのです。
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 動物が大好きな逸希くん。自分で考えた動物クイズを来た人に出題します。景品は逸希くんが来た人に届けたい一言が記された「しおり」です。

 (逸希くん)「人がどのくらい来てくれるかなと緊張します」
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 少し緊張した様子の逸希くんですが、お店番が始まると少しずつ人が集まってきました。

 (逸希くん)「サイの角は何でできている?①歯、②骨、③毛」
  (利用客)「普通に骨だと思っていたけど…骨?」
 (逸希くん)「正解は毛でした」

 親子2人で作る「おかか書店」について綾菜さんは特別な思いを持っています。

 (綾菜さん)「自分に自信をつけたりとか、人に受け入れてもらって自分の居場所になったりとか、好きなことを表現できて(息子にとって)楽しい場所になっていると思います。(自身も)自分が推薦したい本を置いていろんな人に知ってもらって、かつ、そういうお母さんと集まる場を作っていきたいなと思います」
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 書店の中で広がる交流に店長の中道さんは。

 (HONBAKO 中道尚美店長)「これからも今までとある意味変わりなく、皆さんがつながり、ここで心休めていただけるような、そういうあったかいコミュニティーができるような本屋さんになっていきたいなと思っています」

 一人一人のやりたいことが詰まった書店。ここで出会えるのは本だけではありません。

 (2023年11月7日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『特集』より)