急傾斜を登りトンネルの先に“絶景”が
インクラインとは貨物や作業員を運ぶ一種のケーブルカーで、標高差456メートル、斜度34度の急傾斜を20分かけて昇り降りします。


このあと、絶景のビュースポットが待ち受けていました。
真っ暗な黒部トンネルの途中で降りた場所は「タル沢横坑(おうこう)」。

工事で出た土砂などを外に出すための水平トンネルです。その先にあったのは…。
「裏剱(うらつるぎ)」。荒々しい稜線がそびえたちます。富山平野とは反対から、剱岳を見られる希少なスポットなのです。


さらに黒部トンネルを進むと、「ルート貫通点」と書いた看板がありました。

黒部峡谷ガイドセンター 高橋誠さん:「黒部ダムの方からは熊谷組、あちらからは佐藤工業が掘ってこちらで貫通しました」