地底の電源施設群が次々と目の前に…
午前9時58分に電車は出発。間もなくストップ…したと思ったら、逆方向に進みました。これは急勾配を上るため、ジグザグにレールを敷いて、電車を前後させて高度を稼ぐ「スイッチバック」と呼ばれる仕組みです。

500メートル進んだ地点で、電車を降りて巨大なエレベーターに乗り込みました。扉が上から閉まります。これは竪抗(たてこう)エレベーターと呼ばれるもので一気に200メートルの標高差を上るのです。


黒部峡谷ガイドセンター 高橋誠さん:「下を見ていただくと762ミリ、ナローゲイジとも呼ばれるレール幅です」

足元にはレールが…。傾斜が急すぎるため、車両もエレベーターで運ぶのです。
エレベーターの先は、竪坑展望台。この日は天気に恵まれ、絶景が広がっていました。

4日前に撮影された同じ場所からの映像。紅葉が進んで、雪をかぶった後立山連峰の山々が見られました。
