再開発で人の流れが変わる…

富山駅の北側では今年7月にオーバード・ホールの中ホールが開館。

オフィスや商業施設が入る複合ビル「Dタワー富山」が建設中のほか、周辺の広場では可動式のベンチを設置してコンサートなどに活用するための工事が行われ、再開発によってめざましい発展を遂げようとしています。

竹嶋さん:「人の流れが今、駅前の方も流れが変わってるし、こっちも変わってくるし、西町とか中央通りに負けないと思うよ」

奥田団地は富山駅から北東に700メートルほどの好立地にあり、商業施設や集合住宅を誘致すれば駅北エリアの人口増加や活性化につながると竹嶋さんは話します。

竹嶋さん:「金谷さんの言うことも本当はよくわかる。だけど、駅北地区の将来を見越したような考え方は必要だと思う。だからどこかで折り合いというか、なんとかクリアしてほしい」

奥田団地の跡地活用について懇話会の意見書では、南北に細長い土地の形状や駐車場の確保、地元の要望と事業者の収益性の兼ね合いが課題に挙げられていました。

富山市は民間の事業者から跡地活用策の提案を募る市場調査を10月23日から始めています。

毛田キャスター:「跡地活用策が決まって、もしそこに理髪店が入る余地がなかったらどうしますか」

金谷さん:「それは新しいデベロッパーの方が、もう商売として成り立たないということでバツ出されたわけだから私はもうそれで諦めるしかないと思ってます」

富山市は店舗の明け渡しを求めて民事訴訟に向けた手続きを検討しています。

藤井裕久富山市長:「市としては取り壊しを決定しておりますので、ぜひ早くご理解いただいて、新しいところで営業していただきたいというのが本心であります。奥田地域を引っ張ってきた中心地域でありますので、あのエリアの活性化に資するような、人が集まっていろいろと交流するようなそのような施設ができていけば、非常にいいんじゃないかなというふうに思ってます」

毛田キャスター:「係争中であっても(跡地活用の)青写真みたいなものが出てくれば退去に合意する可能性はある」

金谷さん:「そうですね。ここで育った人間で、ここで商売させてもらった人間としてこの地域に最後は撤退することで貢献できるのであればやぶさかではございません」