高額な店舗の再開発費用…市は一律の立ち退き料を提示
立ち退きに応じないカナヤ理髪店 金谷健興さん:「うちは一番最初から、親の代からやっている理容髪店になります」

カナヤ理容室は、奥田団地の1号棟ができた1966年に開店。商店街の中で最も古い店舗で、金谷さんが2代目として親の跡を継ぎました。立ち退きに合意しない理由は理髪店の再開にかかる費用だと言います。

金谷さん:「こういう感じですね」
毛田キャスター:「ここで皆さんシャンプーされたりとか」
金谷さん:「そうです。こういう水道設備がけっこう高いですね。これ1セットで確か60万円ぐらい。3つあると180万円ぐらい」

毛田キャスター:「理髪店1店舗つくるってなったらおいくらぐらいかかる」
金谷さん:「この店をもう1度新しくつくるとすると約2800万円ほどかかります」

理髪店は飲食店などに比べ、設備投資に費用がかかると話す金谷さん。しかし、市側は商店街の各店舗に対し、一律の立ち退き料を提示してきたと言います。

金谷さん:「この理容業、美容業というもののお店でかかる経費って大きいわけですから。やっぱりこれがほかの商店と全く同じように、均一の査定で立ち退き料が決定されるということは不本意なので。富山市からいただいた調停も不調になったと」

