取り壊しが決まっている富山市の「奥田団地」(通称 げたばき団地)では、立ち退きの期限が過ぎた今も商店街の理髪店1店舗が営業を続けています。富山市は立ち退きを求めて民事調停を申し立てましたが不調に終わり、民事訴訟に移そうとしています。立ち退きに応じない理由は何か、店主を取材しました。

白く細長い建物が3つ建ち並んでいます。富山市奥田寿町にある市営住宅、奥田団地です。
鉄筋コンクリート造り3棟からなる団地は1階が店舗、2階から6階は住宅となっています。

しかし、取り壊しが決まった今は誰も住んでおらず、商店街も空き店舗ばかりのいわゆる、「シャッター商店街」です。

毛田千代丸キャスター:「1階の商店街はこのようにシャッターが目立ちますが、2階の住居に続く階段部分は木の板で閉鎖されています」
1966年から68年にかけて完成した奥田団地。

歩道の上にアーケードを備え、冬でも下駄をはいて買い物ができることから「げたばき団地」の愛称で住民に親しまれてきました。
