「大変、申し訳ないと思っています」
旭川地裁は、119番通報は捜査機関への申告には当たらず自首は成立しないと判断。
また「父親からの助言を曲解し、恨んで犯行に及んだ動機・経緯は身勝手」と指摘する一方、「軽度知的障害などが、仕事面での問題に直面してストレスを抱えてきた。このような意味で、被告の障害が犯行に一定程度影響したことは否定できない」として、懲役14年の求刑に対し、懲役11年を言い渡しました。

判決を前にした最終陳述で「大変、遺族(母親や妹)に申し訳ないと思っています」と述べた正嗣被告。
判決が言い渡されてから、裁判長の問いかけには「わかりました」としっかりとした口調で答えました。
家事をしながら、28歳の無職の息子を支え続けた61歳の父親。
事件後に初めて判明した正嗣被告の障害。

正嗣被告は、障害の特性を踏まえた更生支援を受ける意向を示しているということです。