ジャニーズ性加害問題などでも論戦

加藤キャスター:
さらに今の国会ではこういったことも議題に上っています。24日の衆議院の代表質問で、立憲民主党の吉田議員がジャニーズ性加害問題について質問したところ、岸田総理は子ども・若者への性暴力は心身に深刻な影響を及ぼす極めて悪質な行為であり、許されるものではありませんというふうに話していました。では、27日の衆議院予算委員会ではどんなやり取りがあったのでしょうか。

吉田晴美議員
「多くの被害者が出ていることを聞いて、感想としてどう感じられましたか?」

岸田文雄総理
「旧ジャニーズ事務所自体が長期間にわたる性加害があったこと、これ認めております。いずれにしろ、性暴力、これは個人の尊厳を著しく踏みにじる重大な人権侵害であって、決してあってはならない事件である。こういった認識を強く持っております」

日比キャスター:
ということですけれども、様々な議論が本格的にということになりますね。

今村さん:
この問題自体は本当に重大な問題ではもちろんあるんですけれど、これを国会で審議するというか話し合いする問題なのかどうかってのは、またちょっと別のことなのかなとは思ってて。どんだけ言っても一企業のことですので、これを取り上げていくならば他にもいっぱい取り上げなければならない不正であったりとか、様々なことがあるので、今の質問もご意見を聞かせていただきたいという感じで、ちょっと腑に落ちない部分はあります。もちろんこの問題は大きい問題だということは大前提の上なんですけどね。

井上キャスター:
被害者を救済していくということと、人権を守る法律を作っていくってことは分けて考えないと。どちらも国会でやってくださいってのはちょっと違うという感じはしますね。例えば被害者救済に関してはジャニーズ事務所の資金、そこの資金は、国の資金ではなくてやっぱり一民間企業としてやるべきだ。一方でその人権をどう守るのか。日本の人権意識は薄い、遅れていると言われている。ここの部分ってのはどうですか。

今村さん:
法律ということに関してはこれは駄目だってことはもうわかってて、罪の重さとかに関しても、適当か適当じゃないかわからないけれど、もう少し重くするとかって抑止になるかもしれないけど、マスコミも含めて、もっと早い段階でやるべきことであって、こうなってしまったら後手後手に回ってる印象はすごいありますよね。

井上キャスター:
なぜ後手後手に回ったのかの部分の検証を含めて、前を向いていかないとというところなのかもしれません。